BL短編集☆(ペーター)
第18章 双子弟×双子兄
パッと横を見ると
キスが簡単にできそうなくらい、
和希の顔が近くにあった。
俺は慌てて顔をそらす。
「なんで、そんな近いんだよっ」
和希は何も言わず
俺の背中に顔を埋め、
抱きしめてきた。
「はっ、ちょ、和希!?」
「んー…いい匂い」
勝手に嗅ぐなよ…
てか、同じ匂いだろ。
「海希ぃ……ん、…むにゃ」
最後、何か言ってたが
聞き取れなかった。
後ろからすーすー…と
寝息が聞こえてきて、
寝たんだとわかった。
和希が寝てから
俺も知らないうちに
寝てしまった。