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君と×××。

第2章 x好奇心x




「お兄ちゃん……っ!?」

私は突然兄に掴まれた手を
解こうともがくも
力では確実に勝てないことが
じりじりとその手から伝わってきた。

「いっ痛い…よ」

私の声は兄に全く届いていない。

兄は階段を上がり自分の部屋に
私を押し込んだ。
そのすぐ後に自分も入って鍵を閉めた。

朝来ただけなのにさっきのような感覚。
1日が短かったように感じた。

「お兄ちゃん?
どうしちゃったの…?」

「別にどうもしてないよ。
ほら、早く俺のベットに寝て」

私の体は勝手に動き
兄のベットに寝っ転がった。

頭では怖いと思っても
心と体が好奇心に侵されていた。

「俺、女の子の触るの初めてだから
上手くできるかわかんないけど
それでもいいか?」

「う…ん…」

「よっし!」

兄はさっきの顔からは
想像できない表情で笑った。


―――ドキ…っ


不覚にもときめいてしまった私は
恐怖なんか忘れていた。



――――兄妹という関係も――――

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