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「あ、ありがとうございます…」


私は知らないうちに
ハンカチを落としてたみたいだ。


拾ってくれたのは多分
先輩？…かな。


「僕は内木 來杜っていうんだ。

君は？」


「平井 悠花です」


今日はよく名前聞かれるなぁ…


「來杜ー！！パン買ってきたよ！」


「春、ありがと」


ニコッと微笑んだ
先輩がすごく綺麗で
少し見とれてしまった。


春と呼ばれた子が
私の方を見る。


「誰ー…？」


あ、あなたこそ誰なんだ！汗


よく見ると高等部の
制服ではなく中等部の
制服を着ていた。


この学校は授業などの
教室は違うがほとんど
中等部と高等部は
共同で使われている。