好きだってっ!?
第2章 変わらぬ日々
「すみません課長、鏡君が体調が悪いみたいなので医務室に連れて行きます」
「…あ、ああ、そうか」
今まで聞いたこともない晋の荒々しい声に課長も社員もびっくりしている。
「…し、晋、大丈夫だっ…」
「行くよ、鏡」
「…ちょっ…晋っ」
バンっ!
晋が俺を引っ張り、連れてきたのは誰もいない、医務室でもない喫煙所。
「…痛ぇよ、晋」
「……」
「…晋、なんでこんな所連れてきたんだよ?」
「…さっきの話し、どう言うこと?」
「…あ、ああ」
「…」
「…俺ってさ、外見は格好いい方なのに女とかによく可愛いとか言われるんだよな~…
だから、そんな魅力とかがなんかあるのかと思っ…」
「…嘘つかないでもらえるか?
女に言われてるならどうして男に魅入られる要素なんて言い方するんだい?」
「…そ、それは」
「…」
こいつ相手に嘘なんて通じるはずもないか…
「…誰にも言わねぇか?」
「言わない」
「…なにを聞いても俺を軽蔑しねぇか?」
「する訳ないだろ?」
「…じゃあ…話すよ」
「…う」
「絶対この二つは守れよっ?」
「ああ、」
俺は昨日あったことを晋に話した。