好きだってっ!?
第1章 間違い
俺は振り向く事が出来ない。
手の平や額に段々汗が滲んできた…
「…なぁんだ、もう起きてたんですか」
「…っ」
「…何で後ろむいてるの?」
「…い、いや」
「…?」
「す、すまねぇっ!」
「えぇっ!?」
俺は今までに無いくらい大声で謝罪し、振り返って土下座をした。
その行動にびっくりしたのか裏がえる声。
「…な、何を謝ってるんですか?」
「…ごめん!俺、酒飲みすぎて訳わかんなくなってたみたいで…本当ごめんっ!あんたにしたことは酒のせいなんだ、俺の意志ではなくて…」
「…クス」
言葉を詰まらせる俺に、静かに笑いかけてその男は言った。