魔界大戦争
第3章 初戦闘
「グゥォォォォ!!」
目の前に現れたのは人の背丈をはるかにこす大きな姿だった
緑色の皮膚に焦点の会わない目口からはよだれをたらし大きな手を振り回している
「あ!あなたたち魔法使いよね!?早くやっつけて!!」
「え、えっ、ちょまっ、ええ!?マジスか!?」
「マジよ!!早く助けて!」
足の震えが止まらなかったが勇気を振り絞って速雄が言った
「お、おい!お、おま、お前!!い、いい加減に...」
「グゥォォォォ!!」
トロルが飛ばした岩が速雄の腕をかすった
「だ、大丈夫ですか!?」
「いってぇ...まじいてぇよ。やばっ腕折れたかも。複雑骨折したかも...」
欠片もおかしな方向に腕は曲がっていなかったが
「お主ぃ!速雄殿の腕を複雑骨折させおって!!許さんでごさる!!」
剣次朗は飛びかかった
「剣次朗流剣術弐ノ型 龍舞!! 」
漢字を沢山使いたがる年頃なんだろう
しかし意外にもトロルに結構効いた