
YOU were...
第2章 第二章
何も考えられない状態でボーリングに参加していた。
誰かがストライクでハイタッチを求めているのに気づかなかったくらい。
いつの間にか21:30をまわっていた。
「そろそろ二次会ってことで呑み行きますか!」
まどかさんが言った。私はどうしようか迷った。
酔った男ほど怖いものはないと前に親友に言われたことがあった。
「愛実も行くよね?」
ゆめさんに誘われた。行かないとはまさか言えない。
「は、はい。」
「遅くなったら俺送るから。」
大地さんがすかさず言った。時間で迷ったんじゃないってことくらい大地さんだってわかってたはず。
