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ボカロ物語長編集

第2章 ありがとう




私は制服も脱がず、
お母さんにただいまも
言わず、


…何もすることなく、
ただただ目から流れるもので
布団を濡らした。










どれくらい泣いたかな。
外を見ると真っ暗。

さっきのことを思い出すと
また涙が出てきた。


「れん……なんで…」


なんで?

それしか頭には
浮かんでこない。

私の事嫌いになったの?
あきたの?


美空が……好きなの…?


その日はご飯も
喉に通らず、
シャワーだけ浴びて
眠りについた。




 
 

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