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赤ちゃんがほしい

第4章 この子ダレの子


「えっ、マジ?」

「うん。まだ豆つぶみたいだけど、ちゃんと写真に写ってたよ」

「そうなんだ…で、どうするの?」

「もちろん、産むよ」

「あのさー、それってオレの子?」

みずきの声が途切れた。

オレってバカだ。

「いや、あの、ごめん。気が動転してて。仕事中だから、またあとで電話する」
みずきの声がかすかにしたがオレは電話を切った。

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