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全ては貴方の為に

第3章 九河

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『…今度こそは…』

あたしは今、屋上の扉の前に立っていた。

朝早くに学校に来たら、思った通りクラスメートは人1人いなくて。だから会う事もなかった

でも、九河の席にはカバンがあったからもう来てるんだと思う。だけど居ないからあたしは屋上にいるんだ!と思った

-そして今に至る

ギィと古びた音を奏でながら屋上の扉は開いた

「…誰だ」

『……っ…』

すぐに、コイツが九河なんだと分かった。

だって…

綺麗な青髪に
グレーの瞳。
スッと通った鼻筋は
まるで人形のようだ

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