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今の私に至るまで…

第1章 初めは小さな嘘


事の始まりは
本間に
小さい嘘やった。

初めて
嘘をついたのは
中学の時。

あの時うちは、
自分を良く
見られたい為に…
いや。違うわ。

『自分を
見て欲しくて
嘘をついたんや』

今思えば本間に
アホらしい。

最初の嘘は
告白された云々の
下らん事やったな。
自分に
自信が無いから
周りの子が
羨ましかったしな。
中学校生活の中で
繰り返される恋愛劇
うちとは無縁。

でも良いなぁとか
思ったり。

彼氏欲しさに
サイトに手を出した
若いからって
色んな人から
めっちゃち
やほやされて
舞い上がってたわ。
一番初めの彼氏は
二十歳くらいで
優しい人やった。
年齢とか忘れたわ。
その人の口から出る
言葉は全部信じた。

『愛してる』
『会いたい』
『お前だけ』

人間口にする事は
誰でもできる。

今思えば
何で疑わんのかが
分からん。
信じて本気に
なれた事に対して
逆に尊敬するわ。

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