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気になるアイツ

第11章 理由

「ちょーだい」

俺の膝の横に来たくせに、自分で食べようとはせずに口を開けた。

「自分で食えよ」

「いいじゃん、ケチ」

プゥっと頬を膨らませて、甘えた声で言った。

「しょうがないなぁ」

渋々一つつまんで食べさせてやる。

口に入れてやると指についたチョコまで舐められた。

「ちょっ!」

「なに?照れてる?」

「…そうじゃないけど」

「もう一個ちょーだい」

舐め方が妙にエロく感じてしまったのを気づかれないようにしたつもりが、今度は指を咥えられた。

チュプッ

音をたてて指を口から押し出した。

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