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DRAW!

第3章 《 三章 》成長と言う名の堕落

私は、絵を描き続けた。
たぶんあの時は、義務的に描いていたんだと思う。

私は画力が大幅に上がっていたと思うし、あの殺風景なモノクロ世界から、色鮮やかな他人を魅了する作品を作れるようになっていた。
成長していた。

そう自負していた。

その頃はすでに私は3年になっていて
美術部の部長を任されていた。

そしてその年から、いつか憧れていた、君が美術部に入って来ていた。

たぶん、その頃は順調だったのだろう。
しかし、絵を楽しむと言うことを除いて。

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