切ない朝
第5章 「痴漢」
耳元でささやきが聞こえた。
「おとなしくしておいで。痛く
しないから。これからがたのしいんだよ。」
昌子は驚いて首をねじれるだけねじって相手を見た。
相手の男は目が合うとウィンクしてきた。「この人が痴漢??」
昌子は心の中で小さく叫んだ。
年は25~くらいだろうか?30にはなっていないように見える。
顔が昌子の耳の上すぐにある。
少し茶色かかった短髪の目元の涼しい、美青年といっても良いくらいの顔だちをした男だ。
昌子が驚いたまま顔を見続けているとまた尻をなぜてきた。
声をかけたせいなのか、今までのようなじりじりと触ってくるのではなく、大胆に大きく尻を包むようになぜ回してきた。
あぅ・・
意識がお尻に行っているせいか痴漢の指に昌子は敏感に反応した。
昌子はまたうつむいて、じっと耐えた。
「素敵なお尻だよ。運動しているせいかな。引き締まって、弾力もすごくいいよ。」
また 耳元でささやきが聞こえてくる。