
なんやかんやでモテる主人公
第11章 ありきたりな目撃
「あっ……バカ……ッ…!」
ゆうは急いで私を窓の前から離れさせた。
ここは2階の教室。
高所恐怖症の私は、この高さでも少し足がすくんでしまう。
今、足がすくんだのは…それのせい?
「……おい。南…立てるか?」
っと手を差し伸べてくれるゆう。
「ゆう…。ゆうは、花姉と…先輩が…まだ関係持ってた事知ってたの…?」
私は、小さい頃から
ゆうの姉。通称、花姉に家が近かったからか、とても仲良くしてもらっていた。
それもあってか…花姉が
私と先輩が別れた後に私の家に来て
″南ちゃん。ごめんね?″
って言われた時…
大好きで…大好きで…憧れな…花姉にそんな事言われたら…
″花姉の方がお似合いだよ!″
って笑う事しか出来なかったんだ。
