
なんやかんやでモテる主人公
第11章 ありきたりな目撃
少し暗くなった教室にゆうの声が響わたる…
「謝らないといけないのは…私の方よ…。私…けい先輩を又受け入れた…」
ぎゅっ‥
「知ってる」
「…南の事…っ…大切にするって………っ……誰よりも大切にするって……」
ぎゅっー‥
今にも泣きそうな私は…
震える…吐息に良く似た声を出した…
「……っ…好きだよ……って言ってくれた……っ…」
ぎゅっ‥
「うん」
「……でもっ……」
ぎゅっー‥
「うん」
「…っ……嬉しくなかったの……っ…」
私の震える体を
強く強く…抱き締めるゆう。
