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白い雪のような

第1章 待ち遠しい再会

「遅いっ!!」

迎えの車が来たのは30分後。

後部座席に荷物と一緒に乗り込んだ
洸太は開口一番にそう言った。

「ごめん…そんなに怒らないでよ」

しょんぼりはするけど、
めげない性格の朗は
すぐに笑顔になると、
洸太の好きなお菓子を差し出した。

「待たせちゃってごめんね?
お母さんがこれ、
洸太にあげてって」

「やった!
俺ここのチョコめっちゃ好き!」

差し出されたチョコをつまむと
ポイポイと口に頬張る。

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