 
向かいのお兄さん
第2章 向かいのお兄さん
『へ、変態、ど変態、訴えてやる!!///』
「やってみれば?この声、ネットに流すよ?」
おのれぇええー
『ちょ…冗談抜きでやめてください』
「どうしよっかなー」
携帯をチラチラと見せてくる鬼畜…
顔面殴ってやりたい
そんなことを考えていると、鬼畜はニコッと笑った
その意外と可愛らしい笑顔に、一瞬キュンとなってしまった
そんなあたしを後で戒めてやろう
と、あたしは心に決める
「よし、今日はまぁいいや、饅頭ありがとう」
『…今日"は"?』
「佐藤さんと、同僚とで、おいしくいただきます」
鬼畜は、そう言いながら玄関の扉を閉めた
『ちょっと待って!!その携帯の中身をー!!』
あたしはドンドンと扉を叩いたが、何も返事はなかった
『…』
人生最悪の日だ…
 
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