 
向かいのお兄さん
第3章 目の前で
「1か2、どっちがいい?」
『は?』
直也はそっとあたしの手を取る
そのニヤリと笑った顔に、嫌な予感がした
「な、どっちがいい?」
『どっちもやだし』
「声、流しちゃってもいいんだなー?」
『…2』
何のための数字かなんて、全くわからなかった
けど、あの"声"を流されるよりは…
と、適当に答えた
「よし、じゃあ座って」
ベッドの上をポンポンと叩いてくる
そこに座れってか
あたしは直也を跨がないよう、横に移動してからベッドの上に座った
『…座った』
あたしの言い方すんごい不機嫌だー
「うん、じゃあオナニーして」
『…』
「ほら早く」
『…』
こいつ何言ってんだぁああああー!!!???
 
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