 
向かいのお兄さん
第17章 だから…
『はぁ…』
あたしはやっぱり…ヤるほどの相手じゃないのかな…?
…別にいいけど
ってか何?
何であたし、若干落ち込んでんの?
『…わけわかんなぃ…』
――――――――――
「休憩入ろうかー」
「うーっす」
皆、暑い暑いと文句を垂れながら
それぞれ休憩に入った
ただ直也は、佐藤のおじさんと一緒に造花を作っていた
「神崎君、手伝いは後でいいから休憩してきたらどうだい?」
「いえ…なんか、これしときたいんで…」
紙とは違う、色付けられた柔らかいプラスチックのような素材を
一枚一枚、組み合わせていく
この作業は本来、業者に頼んでやっていることで
手作業は時間がかかる
「うしっ」
また一輪、咲いた
今日の空いた時間に作った花は、これで4つ目だ
 
 作品トップ
作品トップ 目次
目次 作者トップ
作者トップ レビューを見る
レビューを見る ファンになる
ファンになる 本棚へ入れる
本棚へ入れる 拍手する
拍手する 友達に教える
友達に教える