テキストサイズ

向かいのお兄さん

第39章 元通り




__________




ピンポーン



インターホンを鳴らすと、しばらくしてから扉が開いた





『…来たよ』



「いらっしゃい」




部屋に入って扉を閉めるなり、直也はあたしを後ろから抱きしめた




『ちょっと…///』




足をばたばたさせて、後ろにこけないように踏ん張る





「美咲…」




そんなあたしの頑張りなんて無視して、直也はあたしの髪に顔を埋めた



首筋にかかる温かい息が、本当に久しぶりに感じられて


目の前で組まれる腕を、ぎゅっと握った









ストーリーメニュー

TOPTOPへ