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向かいのお兄さん

第40章 これからも




「あの時は…とりあえず遊べたらいいかなって…思ってた」



『…だろうね。あたしも、直也が心底嫌いだったし』




その気持ちを、消してしまいたいわけではない


けれど否定したくて


直也の手をギュッと握った






「でも…なんか…いつの間にか、…うん」




言いかけたところで、直也はひとり納得して

口をつぐんだ







『直也はね…変態だけど、好きだよ』




「変態だから好きなんじゃないの?
だいたい美咲が変態だから…」



『はあ?あたしは至って健全ですが』




「いや、絶対ないな。イク直前はいっつもねだるじゃん。もっと~って」



『うるっさい!!///』




水面を叩くと、四方八方に水が飛び散った




「うわっやめろよな…!!」



『ざまあ』




片手で覆うように、直也は顔にかかった水を拭き取った



…どうでもいいけど


こんな直也を見るのも、好き










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