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向かいのお兄さん

第42章 お正月




「怒るなって。ほら、結びに行こ」



不機嫌なあたしの手を引いて、直也は歩き始めた




『…直也も結ぶの?
大吉なのに…』



「んー、結ぶ」




あたしが末吉のくじを枝に結ぶと、直也は自分のくじをその上から結んだ




「こうしとけば、足して割ったら二人とも中吉くらいじゃね?」




『…///
それって、ジンクスか何か?』



「ううん、俺が考えた」




『…ありがと』




「はいはい」






また手を繋いで



家までを歩いて帰った














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