
向かいのお兄さん
第46章 隠してしよ
喉がカラカラになって
声がカスカスになって
それでも絶えないで
どれくらい時間が経ったのかわからないけど
「っ…んぁ…!!///」
一気に何かを遮断されて
お腹に熱いものが掛かった気がした
「はぁ…はぁ…はぁ…」
『はぁ…は…はぁ…///』
胸の辺りに置いていた手を退けるのも忘れて
あたしはただ
虚ろな目で
天井を見ていた
ギシッと音を立てて
直也が身を乗り出す
「やっぱ…美咲、好き…///」
『…なんか、恥ずかしい///』
「俺も」
クスッとほほ笑んだ後
ゆっくりと顔が近づいてきた
今度は落ち着いて
キス
できる
あたしはたぶん
この瞬間が
一番好き…
