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不幸中の幸いにも、すぐ側には体育館があった



美咲は急いで体育館の靴箱の辺りへと、雨を凌ぐために避難する



後に続いて、直也もその屋根の下へと入った





『冷たいや』



美咲はランドセルを下ろすと、顔をプルプルと振った





「…」





雨はだんだん激しくなっていく



それにつれて、トタンはバララララと大きな音を立てていった








『雨やむかなぁ？』




「どうだろうな…」







雨がどうこうってのは

正直今はどうでもいい






とりあえず、何で小学生の美咲がいるんだ…？



いや、むしろ逆か



俺が過去に来ちゃったみたいな？










「…さみ…」





急な寒気に、肩を震わせた





それを見ていた美咲は、小首を傾げた