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願わくば、いつまでもこのままで

第1章 俺と兄とその嫁さん

今日も俺はここに来た。来てしまったというべきか。


301号室のインターホンをいつもと同じ時間に押す。


ピンポーン


すると中からは
いつもと同じようにあの人の「はーい」との声。

ガチャッと開いたドアからは
ひょっこりあの人が顔を出した。


「こんにちは、陽君」

「こんにちは、比奈ちゃん」


彼女は泉比奈。俺の兄貴の妻で




俺の









好きな人。

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