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ものやおもふと

第3章 睦月

01/16 14:32

昨日は映画を観に。
ずるずると泣いてたら撫でてくれました。
お願いだから優しい顔をしないで。

曇ってたけど見えたから、
星が綺麗ですね、と言ったら
今日は曇ってるよ?って。
額面通りの受け取り方でよかったと思う反面
少しがっかりしたりとか、どれだけ私は自分勝手なのかしら。

来月まではもう会えない。
昨日あったばかりなのに、
もうずっと前のことみたいな気がする。

こんな風にうじうじ考えてること、
彼は露とも思わずだろうな。
心が詰まる。

キスをしても、
ココロは冷たくならなかった。
慣れた、のでしょう。
この中途半端な状態に。

答えのでないことを延々と考え込んで
何も建設的じゃないのにやめられない。

気持ちなんて儚いものとわかっていても
彼の気持ちが知りたいと思うなんて矛盾してる。
知ったところでそれがずっと続く保証なんてないのに。

私が両親をみて学んだことは
愛なんて儚くて頼りにならないこと。
経済的に自立できなくちゃ離婚さえもままならないこと。
先立つものがなければ何もできないこと。
恋は盲目で、都合のいいように目をつぶるけど、何も解決しないこと。

だから、
踏み込みたくない。
わかってたくせに一度踏み込んで、失敗して、
もう二度と踏み込まないと決めたから。
自分で防御線を張って
そのせいで身動きが取れなくて
わたしが一番馬鹿だ。

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