テキストサイズ

性教育学校

第37章 2日目




「みなみちゃん…」


裕希くんの手を
そっと握る


あたし
大胆なことしてるし
意味不明な行動とってるよね…

でも裕希くんにしてあげられるの
これくらいだから…




「じゃあさ…
面と向かって、好きって言って」


裕希くんは
あたしの手を握り返した


「愛の告白ってやつ?俺にしてくれる?」

「それだけで…いいの?」


あたし…なんでもするよ?


「それだけでいい。
最初で最後にするから
そしたら…もうやめるからさ」


「…分かった」



あたしは顔をあげた
裕希くんとずっと目が合う



「裕希くん…大好きだよ…
誰よりも、大好き…。」




「はぁ…」

裕希くんが
あたしにおっかかってきた


「幸せだよ…なんか」


「…泣かないでよ…」

もう裕希くんに
泣いてほしくないのに


「お前が悪い…」


あたしは裕希くんに
償うってより
余計辛くさせちゃったかな


「好きだ…
ほんとに好きだ…」


裕希くんの思いが
痛いくらいに伝わる

答えられなくて
ごめんなさい…



好きって言われるたび
痛くて痛くて…
涙だけが出る





ストーリーメニュー

TOPTOPへ