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ｸﾞｲｯ


腕を捕まれて
渓人にまた抱き締められる


｢なに…離してよ…っ｣

｢…ははっ｣

｢なんで笑うの…？
こっちは真剣に…………｣


あたしが喋ってる途中に
渓人の唇があたしの唇に重なる



｢…落ち着けよ｣

｢お、落ち着つけない…｣

頭の中
ぐっちゃぐちゃで
もう駄目だあたし…


｢ごめんな…｣

｢…え？｣

｢今でも好き。｣


願ってたよ
またいつか渓人の元に
戻れること


｢も…一回言って…｣



｢みなみが好きだ｣


そして
また好きだって
言ってもらえること



やっと…やっと戻れた
もう離れないよね？
今度こそ絶対に離さないよね…



｢…けいとぉ…｣


気持ちが通じあってするキス
今までで一番
幸せって感じたよ