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性教育学校

第39章 戻れない

~裕希~



莉乃に感謝してる自分がいる
あの場にいたくなかったし














「あたし…明日渓人に告白する」


…いつ
そういうかなって思ってた
ずっと渓人が好きだったもんな


「ん…そっか」

てか…
渓人が好きなのに
なんで抱き締めてくれるんだよ…
俺の事突き放せばいいのに



あ…
俺が離さないからか
俺が離したくないからか



「あたしが辛いとき…
いつも助けてくれてありがとう…
裕希くんがいなかったら
こんなに元気になれなかったよ…」


はぁ…
もう泣けてくる
何か言いてえけど
言葉に出したら止まらなそう


「うん…」

これしか言えなくてごめん


「すっごく好き…
裕希くんのこと大好き…
なのに、ほんとにごめんね…」


辞めてろよ
そうゆうの言ったら
余計辛いんだよ…


振るなら思いっきり
突き放してくれなきゃ
俺…諦める自信ない



「俺…何回振られるんだろ」


違う…
俺が諦めないからか。

みなみちゃんがこんなに
渓人が好きなの知ってて
なんで諦められねえんだろ


「裕希くん…」

困るよなー…
こんなことされて


「……ごめん…離したくない…」

分かってる…
きっと嫌がってる
でも、まじごめん…
離したくないんだよね



こんな俺のこと
思いっきり突き飛ばせばいいのに
思いっきり暴言はけばいいのに


なんで…
体寄せてくるんだよ


男の気持ち
分かってねえんだよな
みなみちゃんは…


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