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性教育学校

第39章 戻れない




男って単純だから
手握られたり
近寄ってこられると
ほんと誤解するんだよね

たったさっき
振られたのくせに
俺に気があるじゃないかってくらい
大胆なことしてくんの



顔赤らめて
うつ向いてさぁ
可愛すぎるんだよね



だから
言ってほしかった事
お願いしてみた



「じゃあさ…
面と向かって、好きって言って?」


そしたら
絶対吹っ切るつもりだった
維持でも吹っ切ってやろうって


「愛の告白ってやつ?俺にしてくれる?」


ちょっと
冗談まじりで言ったけど
この子真剣な顔だからさ
困っちゃうよね


「それだけで…いいの?」


それ以上なんて
望まないよ


「それだけでいい。
最初で最後にするから
そしたら…もうやめるからさ」


「…わかった」


うつ向いてた顔を
ゆっくり上げて
下から俺を見上げてる


「裕希くん…大好きだよ…
誰よりも、大好き…」


言われた後に
ほっんと後悔した
吹っ切る所か
もっと気持ちが強くなった


「はぁ…」


俺こんなキャラじゃないんだけどな…
みなみちゃん絡むと
なんか自分じゃなくなってく

女の前で泣くとか
ほんとだせえー…



「幸せだよ…なんか」


「…泣かないでよ…」

俺だって泣きたくねーよ
でも無理
止まんないもん


「お前が悪い」

人のせいにしちゃう俺を
許して





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