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｢部屋戻るぞ｣


落ち着いたあたしの手を引き
部屋まで一緒に帰った



｢…え、どうしたの……｣


あたしをみて
莉乃は混乱してる



渓人と莉乃の質問や
問いかけにあたしはずっと
答えなかった


迷惑…かけてる
ごめんなさい…




｢みなみ…今日一緒に寝ない？
たまには女二人で寝よーよ♪｣


話題を変えた

あたしも…
一人で寝るのは
嫌な気分だったから
莉乃の言葉嬉しかった




声は出さずに
ただ頷いた



｢よ～し！あたし部屋片付けてくるから
ちょっと待っててね♪｣



莉乃が席を外して
渓人と二人きりになった



｢俺、裕希探してくるわ｣


……っ待って


反射的に
渓人の手を掴んでしまった


｢ん？｣


あたしが
こんなこと言う立場じゃない…けど
裕希くん…
一人になりたいんだと思う…
今は誰にも逢いたくないと思う



｢行かないで…｣


渓人が近くにいる
渓人と思いあってる

でも
今会いたい人
考えてる人は

裕希くん