無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

｢莉乃…怒ってる？｣

｢え？｣


人気のない廊下で
二人きりになった


｢ほら、
今日相談したじゃん？
女の子の扱い方…みたいな｣

｢…うん｣


｢それで…
今日莉乃に対して
優しくしたりしたんだけど…
なんか莉乃変だし…
怒ったかなー？って。
怒ったならごめんな！
ちょっと練習のつもりだったんだけどさ｣




……練習？
他の子に優しくするために
あたしで練習したの？



じゃあ…
今日ずっと変だったのは
そのせい？

あたしは…
なにを悩んでたんだろ。



｢…………ばかみたい。｣

｢え？｣


あたしは
走って裕希から離れた
行く場所なんて考えてないけど
ひたすら裕希から離れた



｢おい！莉乃！｣


裕希があたしを呼ぶ声に
反応なんかしない。
…出来ない