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性教育学校

第41章 それからの4人




裕希はあたしの方を
振り返った



「…なに?」

ばか裕希…
こっち向かないでよ…


「俺の思い込みかもしれないけどさ、
莉乃は…俺のこと好き?」



あたしの顔を
まっすぐ見て裕希は言った


「………好きだよ」


こんなこといって
裕希との仲壊れるかもしれない…
もしかしたらみなみ達とも
うまくいかなくなるかもしれない…

けど
嘘なんかつけない



「で、でもね、
付き合いたいとか…
そんなん思ってないよ?
ただ、好きなだけ…だし
今まで通り仲良くしたいんだけど……」



すごく泣きそうだった
裕希の顔見れなくて
怖くて怖くて…



「莉乃」

裕希はあたしの名前を呼んで
優しく抱き締めた




「ちょ…裕希…」


押さえてる涙が
いっきに溢れた

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