ういろうさんの作者ニュース
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感謝
初拍手をいただきまして、本当にありがとうございます。
見てくれた方がいるというのはとても嬉しいものですね。嬉しすぎてちびりそうです。
今後とも精進していきますので、応援よろしくお願い致します!
ずっと、待ってるのに。
彼は全然何もしてこない。
付き合って早3ヶ月が経った。
元々無口な彼はいつにもまして無口で、今日はまだ「うん」以外の発言は聞かれていない。
しかも待ち合わせ場所に着いてからずっと手足を同時に出して歩いている。
ピタッ。
あ、止まった。
「あ、あのさ‥‥今日家来ない?」
「え?」
「や、あの、嫌だったら全然大丈夫だし、ていうかむしろ今日はやめとく?言い出したの急すぎたよね!」
「行く!」
「‥え」
「あ、いや、けんくんさえ嫌じゃなければわたしは行ってみたいかなって。でも、迷惑だよね。やっぱ今日は‥」
「ぜ、全然全然!!
1ミリも迷惑とか思ってないから!マジで!じゃ行こ、ね!」
「う、うん!」
彼は再びあからさまにギクシャクした足取りで、ぐんぐん歩いていく。
家に着いてからのことを考えて脳内がパンク寸前になっているのは明らかだ。分かりやすい。でも、そこが好き。
わたしの心臓も忙しなく血液を送り出している。胸が苦しい。春先なのに何故だか指先が震える。
だけど今日は、今日こそは。
頑張るんだ。ヘタレな彼の分、わたしがリードしなきゃ。
「けんくん!待って〜」
このチャンスを無駄にはしない。
見てなさい、わたし。カミングスーン!
『似たもの同士』おわり。
見てくれた方がいるというのはとても嬉しいものですね。嬉しすぎてちびりそうです。
今後とも精進していきますので、応援よろしくお願い致します!
ずっと、待ってるのに。
彼は全然何もしてこない。
付き合って早3ヶ月が経った。
元々無口な彼はいつにもまして無口で、今日はまだ「うん」以外の発言は聞かれていない。
しかも待ち合わせ場所に着いてからずっと手足を同時に出して歩いている。
ピタッ。
あ、止まった。
「あ、あのさ‥‥今日家来ない?」
「え?」
「や、あの、嫌だったら全然大丈夫だし、ていうかむしろ今日はやめとく?言い出したの急すぎたよね!」
「行く!」
「‥え」
「あ、いや、けんくんさえ嫌じゃなければわたしは行ってみたいかなって。でも、迷惑だよね。やっぱ今日は‥」
「ぜ、全然全然!!
1ミリも迷惑とか思ってないから!マジで!じゃ行こ、ね!」
「う、うん!」
彼は再びあからさまにギクシャクした足取りで、ぐんぐん歩いていく。
家に着いてからのことを考えて脳内がパンク寸前になっているのは明らかだ。分かりやすい。でも、そこが好き。
わたしの心臓も忙しなく血液を送り出している。胸が苦しい。春先なのに何故だか指先が震える。
だけど今日は、今日こそは。
頑張るんだ。ヘタレな彼の分、わたしがリードしなきゃ。
「けんくん!待って〜」
このチャンスを無駄にはしない。
見てなさい、わたし。カミングスーン!
『似たもの同士』おわり。