やぶさか。さんの作者ニュース
策士、妹に溺れる!?
【高校時代のとある日の月曜の朝……】
『ヘックシッ』
ほら、まだ俺くしゃみ出てるでしょ!
『ゲホッゲホッ』
咳だって、ほらっ! ほらっ!
『ピピピピ♪ ピピピピ♪』
第一、この体温計が目に入らぬか! このデジタルモニターにおわす方は「36.5℃」、平熱にあらせられるぞ。控えおろうっ!
…………。
って、熱が下がってるだとををををーー!?
母親「学校行けよ」
実際に発熱が始まったのは金曜の夜だった。土日を共倒れにしたのにも関わらず、月曜の朝が来た途端(何故か)熱は収まっている! 元気100倍っ! 無遅刻と無欠席だげが友達――
――って、そんな馬鹿なあああっ! 休日はベットの上へ磔の刑に処されていたと言うのに、平日は後の祭りの刑に処されろと言うのか! せめて一日くらい正面なお休みを寄越しやがれっ!
策士な俺「(鼻声で)ぞういえば、ざっぎがら、ばながづまっでるのわずれでだあ″あ″あ″—っ (訳:そういえば先程から、鼻が詰まってるのを忘れておりました)」
母「だから何」
策士な俺「(更に鼻声で)ぢぐのーじょーっ! (訳:恐らくこれは突発性の蓄膿症と考えて間違い無いでしょう。ですから本日ばかりは、この哀れな息子に、どうかご慈悲をお恵み下さいませ)」
母「……」
母「呆れたァ」
と言うわけで本日は一身上の都合(仮病)にて自主休講、どや。朝から一身上の都合(仮病)で耳鼻科へ行くことに、どや。
だがまあ鼻の調子が悪かったのは事実だし(実際検査してもらったら副鼻腔炎だった)、あと何より2歳の妹も鼻の調子が悪かったので、その付き添いが主だった。
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