NEWアサイラム†ムーンさんの作者ニュース

阪神大震災(20年前)

3日間、生駒山に登って山頂から呆然と眺めていた

仕事が終わって、友人と合流し、山頂までクルマで上がる

不思議な光景

生駒山から見下ろして、手前の大阪は煌びやかな夜景
阪神高速や高層ビルの光が都会の夜を放っている

その先

尼崎~西宮~芦屋あたりから向こうは真っ暗

光がえぐられたみたいな不思議な光景…

さらに暗闇の場所からは、いろんな箇所からの火事…


奈良県と大阪府をまたぐ県ざかいの生駒山から、遠く大阪府を越えた向こうの火事が見えている


よっぽどの延焼でないと通常は絶対に見えない距離だと思う


初日も、2日目も、3日目も、毎日登っても、火事の光景が続いていた…


…これがテレビじゃなく、自分自身の目で見た阪神大震災の光景

阪神大震災
イコール
大火災

これがボクの震災の印象です


友人は4日目に単身クルマで親戚の家に向かった

親戚の家は山あいであまり直接的な被害は無かったらしい

とにかく来たことに対してめちゃくちゃ怒られたそう

こんなときにこんな場所に来るな!
すぐ帰れ!
と言われ帰ってきてたな


知り合いのバイヤーは3日間がれきの廃墟をさまよい歩いてたらしい


知り合いのパートさんは当時中学生で数ヶ月体育館暮らし
姉妹2人の4人家族だったので父親はとにかく家を借りて身の安全を確保するのに奔走したらしい


知り合いの営業マンの自宅は二階の壁が全面崩壊し、娘の部屋が通りから丸見えだったと言ってた

国道は救援や自衛隊、報道で大渋滞

夜中は火事のおかげで明るく暖がとれたという人もいた


ちょうど前年に自衛隊に入っていた後輩は救援活動に出向き、ひたすらがれきからご遺体を運ぶ作業で、初日は触るのも抵抗あったらしいが2日目からは何も感じなくなったらしい


これがボクの周りの人たちの震災の状況


もしも神様がいるのなら、なぜわれわれにこれらの試練を与えるのか…


合掌

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