NEWアサイラム†ムーンさんの作者ニュース

【映画】八日目の蝉を見た

今週の金曜ロードSHOWは邦画「八日目の蝉」

テレビでは二回目の放送らしいんだけどボクは初見

夕方にパンを食べていたとはいえ、晩ごはんは食べずに最初から最後までテレビの前を陣どって視聴した

感想・・・・


うーーーん、やるせない


やりきれない


なんなんだろう?この複雑な感情


やっぱりラスト直前の「逮捕のシーン」はある意味ラピュタの「バルス!」で崩壊していく城のごとく、ガツーーーン!とすべてが終わった「ツラい瞬間」のシーンだったなぁ

罪悪感がありながらも、誘拐してしまった子供に深い愛情を注ぐ育ての親

自分の子供なのになつかない苦悩を抱える産みの親

触れてはいけないんだと幼少期から刷り込まされていた娘

母子の愛情がまっすぐ相手に伝わらず、3本の糸がからまってしまったかのような重い内容だった

だからこそ小豆島での暮らしは天国のような幸せな時間だっただろう

また小池栄子の不安定な人物像も絶妙だったと思う

本当のテーマは「3人の母性愛」だと思うんだけど、

小池栄子を加えて「4人のトラウマ」が裏テーマにも思えたわぁー(泣)

ツラいねぇ

よくテレビの事件の分析なんかでさぁ「暴力を受けて育った子供は、自分が親になっても接し方がわからず自分も暴力をふるってしまう」っていうのを聞くんだけど

まさに「どう接したら良いのかわからない」ということを悩んでる人たちの物語りだなぁ

ヒステリックになってしまう母親の気持ちもわかるし、

ヒスの母親に一定の距離感を持ってしまい、社会に出ても深い人間関係を築けなくなってしまった娘の気持ちもわかる

じっさいこういった「人間関係の悩みごと」ってすごいたくさん居るだろうな

この映画には女性に焦点が当てられてるんで男性の存在感は薄い

女性は子供を失った立場だったら見てられないかもしれない

ボクは男性だから切ないやりきれない気持ちだけだけど、女性が見たらもっと感情的になるんじゃなかろーか?

なんで本当の母親のほうが悪者みたいな印象なんよーッ!みたいに


ボクは一時期瀬戸内海に転勤してて、因島とかよく通ってたんだけど、本当に幸せそうな場所だった

住人の人たちは島から出たくてたまらなかったみたいだけど(笑)

映画の前に原作小説やテレビシリーズもあったらしい

原作では少しだけラストシーンが違うそうです
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