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約2年間…

のぶ。のサバイバル系ミニ小説2nd【第9話】


約2年後…


ヤツからの逃走生活が始まってから、約2年が過ぎていた。

これだけの期間逃走していると、全く知らぬ場所へと辿り着き、オレは山の中にいた。

この先も山道が続き、最終的にはキャンプ場へと辿り着くことができるけど、歩きだけだと数日はかかってしまいそうな距離…


約2年間にもなる逃走生活、最初は死ぬ思いばかりが頭ん中でよぎっていたものの、今では知らず知らずのうちに、余裕が出ていた!

ヤツと初めて出くわしたとき、命懸けでの正面突破を試みたり、また廃虚の部屋で身を隠すのにも、冷や汗もののハラハラドキドキと、生き延びるために必死だった。

それが今だと、余裕持って軽やかにかわしたり、また片手で食事しながら逃げれるようにもなったので、空腹する思いも解消された。
そうなると次は、寝ながら逃げる術を覚えたくなる!
そうすれば、規則正しい生活もできるのに…(笑)

オレがスタントマンという仕事に就いたときも、そういえば生き延びるのに必死だったのが、コチラも気付けば知らず知らずのうちに余裕が出ていた。

そう考えると、仕事も逃走生活も見方が同じとなり、気が楽にもなった上、ヤツを約2年間観察し続けていたので、大体の動きまでもが読めてきた!


そうなると、決戦の日も近い…
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