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山道へ…

のぶ。のサバイバル系ミニ小説2nd【第10話】


約2年間にも及ぶ逃走生活、オレは終止符を打とうとしていた。

ヤツの動きもじっくり観察していたので、頭ん中でシミュレーションを描いてから、いざ決戦へ!

ここでオレが勝たなければ、次なる犠牲者が発生してしまうため、その責任は重大な上、この先もオレが生き続けなければ、スタントマンがスタントマンでなくなってしまう…


そうこうしてくうちに、ヤツが現れた!

ヤツの動きは先読みできたので、その全てが見抜けた。

こういうときにカメラマンがいれば、命懸けのアクションシーンが格好良く撮れるのに…と余裕かましていながら、もう勝ちは見えていた!

オレは、茂みの死角に身を隠した。

ヤツの視界から消えたオレ、奇襲攻撃を仕掛け、そこから一気に止めを刺す作戦に…


オレは茂みの死角から、一度身を飛び出した!


そして、この勝負…




まさかの敗北で、儚く散ってしまった。


茂みの死角から一度身を飛び出したオレ、そこにいるはずのないヤツが目の前に。


ここで勝負が一気に逆転してしまい、ヤツの勝利へ…


この誤算が命取り、オレは油断してしまい、油断が死を招くとはこのことだった。


苦しい…


オレは首を締め上げられ、身動きができなかった。

そこからの串刺しで身体が貫き、オレの意識が遠退いていく中、ヤツは山道へ去って行った…
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