NEWのぶ。さんの作者ニュース

バイクを乗り捨てた場所へ…

のぶ。のサバイバル系ミニ小説3rd【第6話】


オレが彼の手帳を拾ってから、気付けば半年が過ぎていた。

その間オレは、ヒッチハイクの乗り継ぎで移動。

移動中も、彼の手帳を欠かさず読み続けた!

約2年間にも及ぶ逃走生活、彼はなるべく犠牲者を出さないように心掛けていて、寝静まった深夜の時間帯に逃走していたり、途中でバイクを乗り捨ててまで、人気(ひとけ)のない山道を逃走ルートとしていた。

その甲斐があり、メディア等で一切報じられることなく、世の中がパニックに陥ることも防げた!

彼には、そこまでの気配りができていた。

約2年かけて逃走していたところ、このオレはそれを逆らうかのような形で、戻っている最中。

約2年間逃走していたかと思うと、逆にオレは山道からすぐ街へと抜け出し、ヒッチハイクで僅か半年と、随分楽をしていた。

彼が孤独の中闘ってたかと思うと、何だか申し訳なく罪悪感まで…


でもオレには、先を急ぐ理由があった!


ヒッチハイクで、オレが辿り着いたその先は、彼がバイクを乗り捨てた場所。



そこから、最初目的地へ…
TOPTOPへ