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家出少年…

のぶ。のサバイバル系ミニ小説3rd【第11話】


オレは彼の母親の元を訪ねた後、事務所へまた戻り、所長との話が再度始まった!


その当時、家出少年の彼を見付けた所長、その目は鋭くギラギラしていた。
所長は直感で、この少年なら才能を引き出せる!
そう確信していた。
ここでチャンスを逃したら、もう会うことができなかったので、声をかけた。

少年だった彼から、父親の話を聞くことができた。
話を聞く限りだと、子供のときから暴力を受け続け、ナイフで殺そうともしたが、素手で受け止められてしまい、全く歯が立たなかったと…

そう話していた彼だけど、その割には随分と鍛えられていた。

一体、父親とはどんな方何だろう…?


その後日、父親が直々に訪ねて来たものの、父親とはまさかあの大物の、特殊部隊隊長だったとまで思ってなかった!

頭が上がる筈のない隊長という大きな存在が、今自分の目の前に…

しかし、そんな隊長が涙ながらに土下座までして、頭を下げていた。

隊長から、自分の息子にスパルタ教育をしていた話を聞き、確かに鬼で厳しいとは思ったけど、嫌われる覚悟を決めてまで、息子には例えどんな状況に陥っても、そこから生き延びて欲しいという強い想いが、大いに伝わった!

そんな想いが伝わった所長は、隊長である父親に話し続けた。

今の息子さんには、その想いが全く届かないでいるけど、それだけの覚悟を決めたのであるなら、必ず届く時が訪れます!
それまでの間、息子さんを預けて鍛え上げますので、お待ち下さい!!


所長にとって隊長の存在とは、とてもとても遠かったのが、急に近くなった瞬間でもあった!


そんな話を所長から長々と聞いたオレ。
何だかこっちまで、いても立ってもいられなくなった!


そして所長も、隊長のファンだったので、ファン同士なことから、あっという間に時間が過ぎ去り、寝ることをまで忘れて、翼朝を迎えるのであった!(笑)


それにしても、人から影響を受けるのは凄いことであり、今まで逃げ続けてばかりいたオレ、そこから心境が大きく変化するのであった!
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