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雪の華~Memories~【彼氏いない歴31年の私】

第3章 LessonⅢ 悪意ある噂


―バカ、シネ。オマエナンカ、キエテイナクナレバイイ。イカズゴケのミニクイアヒルノコニハ コノヨデノソンザイカチスラ ナイ。

「何、これ」
 顔から血の気が引いていくのが判った。急いで送り主を見ても、見たことのないメルアドだ、フリーメールらしい。
「どうしたの、輝。顔色が悪いわよ」
 紘子が近寄ってきて、開いたままの携帯を覗き込む。
「やだ。何よ」
 紘子も顔色を変えた。
 輝の脳裏に、一人の女の顔が浮かび上がった。AKBの渡辺麻友に似ていると社内でも評判の愛らしい顔立ち。だが、美奈子はその裏に、怖ろしい素顔を隠し持っていた。どうやら、単なる噂好きが度を超しただけの女の子だと思い込んでいた自分は甘かったようだ。

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