雪の華~Memories~【彼氏いない歴31年の私】
第5章 LessonⅤ キャッツ・アイにて~孤独なピアノ~
天井で煌めくシャンデリア、店の中央で存在感を主張するグランドピアノ。
更に室内を見回して、輝は眼を瞠った。室内はかなりの広さで、奥手にはガラスのテーブル席とソファが二つ、更にピアノの右手側にはカウンター席があった。その背後の棚には様々な種類の洋酒瓶と磨き抜かれたワイングラスが並んでいる。
グラスはよく手入れされており、繊細なシャンデリアの光を受けて煌めいている。
「ここは?」
まるで狐に化かされている気分で訊ねると、聡が笑った。
「俺の店」
実に単純明快な応えである。
「これが聡さんの夢なのね」
その科白は彼にとっても意外だったようだ。
更に室内を見回して、輝は眼を瞠った。室内はかなりの広さで、奥手にはガラスのテーブル席とソファが二つ、更にピアノの右手側にはカウンター席があった。その背後の棚には様々な種類の洋酒瓶と磨き抜かれたワイングラスが並んでいる。
グラスはよく手入れされており、繊細なシャンデリアの光を受けて煌めいている。
「ここは?」
まるで狐に化かされている気分で訊ねると、聡が笑った。
「俺の店」
実に単純明快な応えである。
「これが聡さんの夢なのね」
その科白は彼にとっても意外だったようだ。