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雪の華~Memories~【彼氏いない歴31年の私】

第1章 LessonⅠ 憂鬱な夜には

 それにしても、あの夢が途中で覚めてしまったことが泣くほど哀しかったのか。自分に問いかけてみたけれど、応えは既に判っていた。夢が覚めたのが哀しかったからではない。一緒にいてくれた男―さりげない優しさで髪についた雪を取ってくれたひとがいなくなってしまったからだった。

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