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身代わりの王妃~おさな妻~続・後宮悲歌【후궁 비가】

第15章 第三話 【観玉寺の廃妃】  再生

 あの夜から半月が経とうとしているが、腰の痛みはいっかな治る様子もない。あの翌朝、明姫は床から起き上がれなかった。腰から下腹部にかけて、身体を動かそうとすると激痛が走り、動こうにも動けない。
 様子を見にきたヒャンダンは愕いた。だが、後宮にいた頃も似たようなことが何度かあったので、すぐに原因を察したようだ。しかし、利口な彼女はそれには一切触れず、甲斐甲斐しく世話を焼いてくれた。
 厠に行くにもひと苦労し、指やユン自身をねじ込まれてかき回された下腹部は酷く痛みを訴えた。幾ら親友であるヒャンダンにでも、到底打ち明けられるものではない。

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