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身代わりの王妃~おさな妻~続・後宮悲歌【후궁 비가】

第16章 第四話 【永遠の少女】 愛しき者

 こんなに好きになるだなんて、あなたに初めて出逢ったときは想像もしなかった。私があなたを大好きなことを、あなたは知っている? きっと、あなたが考えている以上に、私はあなたを愛しているわ、ユン。私だけのあなた。
 明姫は心の中でユンに呼びかける。
「明姫、時折、私は思うのだ。もし、そなたと出逢っていなければ、私にもそなたにももっと別の生き方が待っていたのではないかと。私には、そなたのいない人生など考えられないが、そなたはどうなのだろう。私と出逢ったことで、そなたが後悔していなければ良いと―馬鹿げたことかもしれないが、そんなことを考えるんだ」

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