テキストサイズ

身代わりの王妃~おさな妻~続・後宮悲歌【후궁 비가】

第17章 第四話 【永遠の少女】 波乱

「そなたの眼に、私はどのように映っている?」
 明姫は小首を傾げ、慎重に言葉を選びつつ応えた。
「何か眩しいものをずっと見てはいられないように、例えば夏の太陽から眼を背けるような感じとでも申しましょうか」
 ユンが軽やかな笑い声を上げた。
「なるほど、そなたの物言いは言い得て妙だ。確かにそのとおり、眩しいゆえ、そのような眼で見つめるのであろうよ」
「私が眩しい?」
 明姫は首を傾げながら、自分の頬をこすってみる。どこか、おかしいところがあるのだろうか? 今夜もユンに逢うために、ヒャンダンに念入りに化粧して貰ったのだけれど。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ