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身代わりの王妃~おさな妻~続・後宮悲歌【후궁 비가】

第17章 第四話 【永遠の少女】 波乱

「あの―、私の顔に何かついているのでしょうか? 女官時代からお化粧はあまり得意ではありませんでしたし、いつまでも野暮ったさが抜けないのも重々自覚しております。でも、六年前ならともかく、いまだにまともに見られないほど、おかしいところがあるのであれば、教えて頂ければ、頑張って直してみます」
 ふいにユンが腹を抱えて笑い出した。
「?」
 自分は真面目に話しているのに、何がそんなにおかしいのかと明姫は恨めしさに涙眼でユンを見た。
「それ、そなたのそのようなところが私にはいつまで経っても、眩しいのだ。あまりに可愛くて、魅力的すぎて、眩しすぎて見られない」

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