身代わりの王妃~おさな妻~続・後宮悲歌【후궁 비가】
第21章 第二部【身代わりの王妃】 王の花嫁
何故、そのような教師の娘にすぎない女が領議政(ヨンイジョン)と繋がりがあったのかは知らないが、とにかく、その娘が最終的に選出されたということは、その父親は領議政寄りの派閥に属しているのだ。
「はい」
新しい王妃が嫁いできてからは新王妃付きとなる尚宮が畏まって頭を下げる。
「大妃さま、お嬢さま(アガツシ)がお約束の刻限に遅れられたのは、どうやら町中で事故があったようにございます。お嬢さまがお乗りになっていた輿が向こうから来る荷馬車をよけかねて、危うく転倒しそうになったとか」
「おお、それは難儀なことであったな。それで、春花(チユンファ)どのはご無事であったのであろうな」」
大妃が大仰に相槌を打っている。
「はい」
新しい王妃が嫁いできてからは新王妃付きとなる尚宮が畏まって頭を下げる。
「大妃さま、お嬢さま(アガツシ)がお約束の刻限に遅れられたのは、どうやら町中で事故があったようにございます。お嬢さまがお乗りになっていた輿が向こうから来る荷馬車をよけかねて、危うく転倒しそうになったとか」
「おお、それは難儀なことであったな。それで、春花(チユンファ)どのはご無事であったのであろうな」」
大妃が大仰に相槌を打っている。